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2014-03-13

お口の免疫のお話


ご存知のように人を取り巻く環境はあらゆる微生物、菌、ウイルスにおおわれています。ただ目に見えないだけですが、体の免疫がなければひとたまりもありません。病気にかかってしまいます。ここで体を守っているのが免疫機構なのです。この中でも菌やウイルスと最前線で戦っているのがNKcellとMQ(マクロファージ)です両者により大半の菌やウイルスが淘汰されてしまいます。
さて菌の浸入経路の9割以上が口と言われてます。人は毎日食事をしますそれと共にはあらゆる雑菌が入ってきます。お口の中に入ってきた食物を歯によって咀嚼します、すると多量の唾液が出てきます。唾液中にはあらゆる成分が含まれていますその中で抗菌作用を司る物質がリゾチーム、ペルオキシターゼと呼ばれるものです。これらの物質により雑菌が分解されます。さらにここですり抜けた雑菌群は胃の中の酸で大半が死滅します。ここで歯に虫歯があったり、歯周病に罹患しているとそれらの菌を除去することに追われ肝心の外来より浸入してくる雑菌を十分除去することが出来ないばかりか唾液の働きをも阻害するおそれがあります。歯周病菌が出す菌体外毒素や虫歯により穴があいた歯の中に菌巣が形成されバイオフィルムと呼ばれる虫歯菌の集まりを形成します。口の中にはさらに常在菌と呼ばれるものが存在します。唾液の分泌量は、一日約1000ml~1500ml分泌されます。唾液1ml中には約10の8乗~9乗個もの細菌が存在します、さらに義歯装着者の唾液からはさらに多くの細菌が検出されます。その中には抗体やさまざまな抗菌物質が含まれ菌の発育を抑制していますが、糖尿病など全身疾患がある方或いは、がんによる化学療法を受けられている方など薬物療法や放射線療法により口腔粘膜の潰瘍や口腔乾燥症が発症し、さらに免疫力の低下が認められます。その結果、口腔内常在菌やウイルスによりカンジダ症、重傷の歯周疾患、さらに口腔ヘルペスなどの感染症が頻発します。しかしこのような患者さんにおいても、口腔ケアにより口腔内の細菌数を減少させることにより、組織の炎症が改善し症状は緩和されます。
お口の中をみれば全身の免疫状態と常在細菌の相互関係が認識できます。入口を常にきれいに保ことが全身状態の健康にもつながります。
最近の報告では歯磨きがインフルエンザ予防につながると言う報告もあります。
「口腔内細菌はインフルエンザウイルスを粘膜に侵入しやすくする酵素(プロテアーゼやノイラミニダーゼ)を出すため、感染しやすくなります。また、歯周病による炎症もウイルス感染を促進させます」
さらに術前、術後の口腔ケアが二次疾患の予防にもつながる為、病院と歯科医院が連携して口腔ケアを行なう周術期医療もおこなわれています。オペが成功しても誤嚥性肺炎にかかり重篤な症状にかかる患者さんも多く口腔清掃の重要性が高まってます。

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