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2012-07-14

多様な薬 使い分けを


 胃の不調を薬でしのぐ人も少なくない薬局には様々な胃薬が並んでいる。
 電話で薬の相談に応じている日本薬剤師会中央薬事情報センター(☎03・3353・2251)の向井呈一さんは「薬のタイプを知って使い分けて。特に持病があってほかの薬を飲んでいる人は、胃薬との相互作用に注意を」と話す。胃薬が他の薬の効きに響くことがあるからだ。
 例えば、空腹時や夜間の胃の痛みやむかつきに効くのが、胃液を抑える薬。大別すると、胃液を炭酸水素ナトリウムなどで中和する「制酸薬」と、胃液を分泌する細胞に働く「H2ブロッカー」と呼ばれる薬のタイプがある。
制酸薬成分のうち、炭酸マグネシウムやケイ酸アルミニウムなどは、抗菌剤の効き目を弱めてしまう。たとえば、ぼうこう炎で抗菌剤を服用する人が胃薬を飲むと、せっかくの抗菌剤の効果がでないことがありうる。抗菌剤は副作用で胃腸障害を起こすことがあり、自己判断で胃薬を併用する人も多いため、注意が必要だ。
 また、H2ブロッカーの胃薬の一部に含まれる「シメチジン」という成分は、胃酸を抑えるだけでなく、体内での薬の分解も抑制するため、ほかの効きにも影響しやすい。睡眠薬を飲むと効き過ぎてしまう。
 H2ブロッカーは、よく聞くが、3日間飲んでも治らない場合は医療機関へ。繰り返してのまなければならないほどの痛みには、潰瘍(かいよう)などの病気が隠れている事が多いからだ。
 そのほか、胃腸薬には、胃粘膜の保護や修復を促進する「胃粘膜保護薬」、消化を助ける「消化酵素製剤」、生薬を中心として胃腸を刺激する「健胃薬」や「総合胃腸薬」などがあり、使い分けたい=表=。
 向井さんは「薬剤師に相談してほしい」と勧める。その際は、どのような時に、どんな症状が、どこに表れたかを正確に伝えることが重要である。

薬局で胃薬を選ぶ時の目安
空腹時、夜間に
胃痛やむかつき ⇒ H2ブロッカー、制酸薬、胃粘膜保護薬


さしこむような胃痛    ⇒   鎮痛鎮痙(ちんつうちんけい)薬

食後の胃もた胸焼け、   ⇒ 消化酵素製剤、健胃薬、総合胃腸薬
二日良い

食後時間がたっても胃が  ⇒   健胃薬、総合胃腸薬
すっきりしない

なんとなく胃の
調子が悪い        ⇒   総合胃腸薬 


「症状が繰り返し表れる」「ものをのみこむ時に痛い」「激しい痛み」「強い吐き気」などの時には、医療機関の 受診を
(中央薬事情報センターによる)

以上読売新聞記事より



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